キャッシュレス
10月1日から消費税が10%に上がりますが、政府の景気浮揚策として、キャッシュレス決済に限り、来年の6月まで、最大で5%のポイント還元が行われます。つまり、2%の税率アップ分を上回るポイントが返ってくるという、大盤振る舞いの政策です。もちろん全ての買い物がこうなるわけではありませんが、お得なことには間違いありません。
ところで、筆者の老親、80代無職の年金暮らし、地方の農村在住、ガラケー使用、は今でも車を運転し、買い物もします。ガソリン代や日用品の購入でポイント還元されたら大いに助かるはず、いや、こうした年金暮らしの高齢者こそ、今回の政策の恩恵に一番に浴するべきではないでしょうか。
しかし、筆者の老親は、残念ながらキャッシュレスにはなじみが無く、違和感や不安感ばかりが先に立ち、どうも及び腰、「知らない間に銀行からお金が盗まれたらどうしよう」と二言目には不安を口にします。それに対して筆者も、「絶対大丈夫」とはなかなか言えません。大騒ぎとなった7Pay、それに後を絶たないデータの流出や不正使用などなど、不安をあおることばかりですからね。
もっとも、筆者自身もつい最近まではこてこての現金主義者だったのですから、当然と言えば当然なのですが。

月着陸から50年
今年はアメリカのアポロ11号が初めて月面に着陸してちょうど50年にあたります。この時、人類は初めて地球以外の天体の石や土壌のサンプルを採取し持ち帰ることができました。そして、このアポロ計画以来、月をはじめとして地球以外の天体からのサンプル採取は行われていません。
そして、アポロ計画から50年目、日本の小惑星探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウに着陸し、月以外の天体から初めてサンプル採取に成功しました。
50年前、アメリカのアポロ宇宙船は地球からおよそ38万キロ離れた、直径約3700キロの月に着陸しました。
そして現代、日本のはやぶさ2は地球からおよそ3億キロ離れた、直径約0.7キロの小惑星リュウグウに着陸しました。
技術の進歩もさることながら、人類のあくなき探究心はいまだ健在だと分かりうれしくもあり頼もしくもあります。

高齢ドライバー
高齢ドライバーの事故が立て続けに起こり、社会問題となっています。進まない免許の自主返納を見かねて、ある一定の年齢以上になったら強制的に返納させるという意見も出始めています。自動車の運転には常に死亡事故の危険がつきまといますから、高齢ドライバーに対してある程度の制限を加えることは必要だと思います。
しかし、免許を返納したくてもできない高齢者も相当数いることもまた事実です。
筆者の住む農村は高齢世帯が多く、通院や買い物等の日常生活では車が欠かせません。バスはありますが集落からバス停までの移動手段がありません。都市部で普及している宅配サービスも農村ではほとんど普及していません。
また緊急時、例えば夜中に高熱が出る等の急病の場合、夜間受け付けてもらえる医療機関は近くにありません。タクシーを呼ぼうにも、夜9時以降はタクシーは来てくれません。車が無ければ救急車を呼ぶ以外に方法はありません。しかし、軽い症状で救急車を呼ぶことには批判もあります。でも高齢者にとって、目の前の患者の症状が軽いか重いか、判断はできるでしょうか。
高齢ドライバーの事故を減らすには、高齢者から免許証を取り上げるのではなく、もう危険な運転をしなくてもよい社会にすることが最も肝心なことだと思います。

液体のりが光明をもたらす
白血病の治療で重要な造血幹細胞は培養が非常に難しいのがネックになっていました。それがこのほど、東京大学とスタンフォード大学の研究チームが、この造血幹細胞の培養に画期的な培養液が見つかったと発表しました。その培養液の主成分は「ポリビニルアルコール」。実はどこにでもある「液体のり」です。実際に、東京大学のチームはコンビニで売られている液体のりでも培養が可能だということを確認しました。
液体のりといえば、郵便局などに置かれている、赤いキャップの「アラビックヤマト」(商品名を出すことはご容赦下さい)が有名ですが、製造元のヤマト株式会社は1899年創業の老舗糊メーカーで、アラビックヤマトは液体のりシェア1位のロングセラーです。
ところで、欲の皮の突っ張った筆者は、ヤマト株式会社の株価が上がるのではと調べてみたら、非上場でした。そのかわり、ニュースサイトを見てみると、株式会社ヤマト(後㈱と前㈱の違い)という銘柄が乱高下しているそうで、勘違いした投資家が多数いたと思われます。また問題の成分、ポリビニルアルコールの世界最大手は株式会社クラレ(東証)で、こちらの株価は上がっているそうです。

10連休
10連休も過ぎてみるとあっという間でした。
その間に、平成天皇の退位と新天皇の即位という歴史的な大事件があったのに、終わってみると何かあっけなかったような気がします。
新しい元号にあやかり、互いの夢が花開き、和やかな時代となればいいと思います。