食品ロス
7月を待たずに梅雨が明けてしまいました。すでに連日真夏日が続いています。高温により稲や野菜など農産物の発育に悪影響が懸念されていますが、恐らく懸念は現実のものとなるでしょう。
しかし、一方で日本では年間に472万トンの食品が食べられることなく捨てられているそうです。(令和4年時点)これは食品ロスと呼ばれているのですが、実は令和元年では570万トンだったのが次第に減少つまり改善傾向にあります。大変喜ばしいことですが、内訳をみると改善できているのは事業系(食品製造、小売り、外食)であり、家庭からの食品ロスはさほど改善されていません。(以上、農林水産省HP)
老親に代わり炊事をする機会が増えたのですが、意外なほど食品ロスがあるのに驚いています。これから食料品が高騰して行く中で先が思いやられます。


備蓄米放出
政府の備蓄米が随意契約により放出され、安価な米が店頭で販売されるようになりました。危機的な状況で、政府は常に後手に回ってきた印象がある中の快挙だと思います。市場を落ち着かせてから今後の米の生産体制や流通のあり方を考えていかなければならないと報道で言われていますが正にその通りだと思います。

昭和の日
去る4月29日は昭和の日でした。それに因んだわけでは無いのですが藤田尚徳著『侍従長の回想』(講談社学術文庫)を読んでいました。侍従長とは天皇のおそばに仕える役職で当時は伝統的に海軍大将が勤めていました。(陸軍大将は侍従武官長という役職を勤めました)藤田侍従長は太平洋戦争終戦の際に昭和天皇の侍従長だった方で、その当時の緊迫した状況を克明に語っておられます。
これを読んで、ウクライナ戦争開戦直後に、ヒトラー、ムッソリーニそして昭和天皇を並べた写真がウクライナ公式ツイッター(当時)にアップされたことを思い出しました。ロシアの全体主義的な体制を非難する目的だったそうです。これに対して日本国内で批判が高まり最終的に昭和天皇の写真は削除されました。
ウクライナは旧ソ連に属していたために昭和天皇がファシストだったとずっと教育をされてきたのでしょう。しかし昭和天皇はファシストでは無く、ヒトラーやムッソリーニと違い、終戦に尽力し、終戦後は国民に常に寄り添いながら復興を希求し、そして多くの国民から惜しまれながら崩御なさいました。もちろんこのような事実は教えられることなく、ヒトラーもムッソリーニも昭和天皇も同列だと同国の人たちが勘違いをしたのも無理はないのかもしれません。
テレビやネットで海外の状況がすぐ分かるようになりましたが、歴史の裏付けが無ければ何を見たところで所詮は表層的な見方に過ぎないことをなんとなく教えられたような気がします。


桜、満開
今週に入り各所で桜が満開になりました。幸い(?)真冬並みの寒波のおかげで桜が散るまでの日数が伸びて、今週末までは花見を楽しめると天気予報で言っていました。
以前の職場では花見は恒例行事になっていました。ビニールシートやバーベキューコンロ、肉や野菜などの食材そしてお酒と準備も大変だし片づけも大変でした。苦労して準備をし、つつがなく肉も焼け、みなも喜んでいるのを見てほっとするのと同時に、また後で全て片づけないといけないと思うと正直、花見どころではなく、ずっしりと気持ちが重くなったのを憶えています。
歳を重ねた今は賑やかな花見とは縁が無くなりました。それよりも、どこか小さな公園の片隅にひっそりと咲く桜の花びらのはらはらと散る様子に心奪われるようになりました。
やはり花とお酒は静かに楽しむのがいいですね。


3月になって
3月、春分の日を過ぎれば季節は春になるのですが、ここ数年は気候の変化が急激で春の穏やかな時期が短くなったような気がします。
先月は強力な寒波が長期間居座って寒い日が続きましたが、その後は急激に温度が上がりました。寒暖差が大きくなって体調を崩しやすい時期ですから気を付けたいです。
ところで、去年の暮れごろからしつこく続いた咳がようやく収まりました。人前に出ることが多いのでいつも咳止めを持ち歩いていたのですが、すぐに咳が止まるわけでもなくもどかしい思いをしました。でもしばらくは乾燥した日が続きそうなので注意したいと思います。