山わらう
先日、テレビのクイズ番組で、「花が咲く」の「咲く」という漢字は、もともとは「笑う」という意味だと言っていました。口を開けて笑う姿が花などが「咲く」情景に通じることから、今では「花が咲く」という表現の方が一般的になったそうです。
先週末、近所の公園では花見が行われていましたが、急な冷え込みや雨のせいでしょうか、あいにくと満開ではありませんでした。
遠くに見える山ではそろそろ山桜が咲き始め、緑の山肌にきれいな桜色が鮮やかに見えます。春独特の風景です。
そう言えば、俳句などでは、春に山々の木の芽が芽吹き、花が咲き始めることを、「山わらう」と表現するそうです。今では「山笑う」と表記するのでしょうが、「山咲う(やまわらう)」と表記できるのかもしれません。
スタートの季節
3月に入り、気候もだんだんと穏やかになってきました。これから本格的な春を迎えるまでは三寒四温と言って寒さ温かさを繰り返しながら、あたかも季節が足踏みをしているかのようにゆっくり進んでいきます。日中汗ばむほどの陽気になるかと思えば、3月に入ってまとまった雪が降ることも稀にあります。
ところで、春は卒業と新入学の季節であり、新しい生活のスタートの季節でもあります。身の回りでは木々がが芽吹き、美しい花が一斉に咲き始め、動物たちが活動を開始します。このように、自然の営みと協調して人の営みがありますが、これは恐らく、自然と一体になって暮らしてきた日本人の文化の特徴であり、また日本人独特の自然観なのだろうと思います。
しかし、最近では卒業や新入学を欧米のように9月にしようと言う動きがあります。確かにそのほうが効率的だし、実情にぴったりと即している部分もあります。とはいうものの、日本全国津々浦々、あらゆること全てにおいて9月スタートが良いとは限りません。とかく今の日本では、何が一つの流れが生まれると、遅れては大変だと盲目的にその流れにつかまって、あらゆることが右へ倣えになってしまうような気がします。
良いものは良い、でも残すべきものはちゃんと残して伝えていくことも必要だと思います。
恵方巻きの季節です
毎年この時期になるとコンビニのCMで「恵方巻き」がたびたび登場します。その年の「恵方」つまり縁起の良い方角を向いて、恵方巻きを食べるという風習です。もともとは大阪あたりの習慣だったそうですが、そもそもの「恵方巻き」という名前は大手コンビニが付けたそうです。そして、恵方を向いて恵方巻きを食べると言う習慣もコンビニによって全国に広められたそうです。チョコレート業界がバレンタインデーを恒例行事にしたのと同じことですね。
このように、当たり前に行われている行事も、元をただせば誰かが仕掛けたことが発端だったということが意外と多いかもしれません。例えば、土用の丑の日にウナギを食べると言う習慣は江戸時代、平賀源内によって広められたと言われています。
こうした楽しいこと、イベント事に日本人は昔から敏感に反応したのでしょう。初詣やクリスマス等といった宗教の枠を超えた年中行事が多いのもそのせいかもしれません。そうすると、将来新たな行事になるのはさしずめハロウィンでしょうか。
トランプ次期大統領就任式間近
1月20日にドナルド・トランプ氏がアメリカ合衆国大統領として就任式をむかえます。
トランプ次期大統領は就任次第、TPPから脱退すると表明しています。とかく農林水産部門ばかりがクローズアップされがちなTPPですが、実は医療の分野も含まれています。この医療分野で自由な貿易活動が阻害されている要因として日本の「国民皆保険制度」が取りざたされてきました。
TPP実現の折にはこの日本の誇る「国民皆保険制度」が崩壊すると一部報道では報じられました。その現実性は別にして、仮にアメリカのTPP脱退により、TPPそのものがとん挫したとして、それで国民皆保険制度がとりあえずは守られるかと言うと、そうではないようです。
トランプ次期大統領はTPPを脱退し、2国間の貿易競技を行うと宣言しています。TPP交渉以上に日本の医療制度の根幹を揺るがす要求を突き付けられる可能性もあります。実際、アメリカの通商代表部は日本の貿易の障壁のある部門として農業などの分野に加えて医療分野を常に上げています。トランプ次期大統領はこれを打破するタフエゴシエーターと期待されて選挙に当選しました。恐らく一筋縄ではいかないでしょう。追随するのではなく対等な立場で日本の主張を通してほしいものです。
本年もよろしくお願い申し上げます。