映画の思い出
宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』を見てきました。ネットで座席を予約し、当日は予約番号でチケットが発行され時間になると指定した席に座り上映を待つのですが、なんかこう、ここでいつも隔世の感を覚えるんですね。
友達と初めて観に行った映画はスピルバーグ監督の『E.T.』(1982年公開)でした。その頃の映画館では同じ作品を1日に何度も上映していました。入口で入場券を買い上映の合間、お客さんの入れ替えの時に空いた席に座り次の上映を待ってました。そしてその気になれば上映後もそのまま居座って同じ映画を繰り返し観ることも出来ました。僕は経験が無いのですが、遅くまで飲んで終電を逃した時、オールナイトで上映する映画館で朝まで過ごすということもあったそうです。
あと思い出すのが、エンドロールになると席を立って帰るお客さんがいたことです。エンドロールも作品の一部だから全部観るべきだ、と主張する人もいたりしました。今ではエンドロールで席を立つ人はいないようですが、当時は同じ映画を繰り返し観れたので、恐らく既に何度も観た人がもう充分とばかり席を立ったのでしょう。でも映画のエンドロールで人々が立ち上がりざわざわしながら出ていくあの感じは好きでした。映画の終わり、夢の時間は終わって現実に引き戻される、祭りの後ではないですが一抹のさみしさを心地よいと感じたものです。
懐かしい昭和の思い出、あの頃は良かったなあとしみじみ思います。

菜の花
家の周り、特に路肩などに菜の花が咲いています。春を代表する花ですが、開花は意外に早く2月から咲き始めます。ピークは3月の桃の節句の頃で、それ以降も咲きつづけ、5月までは花が見られるそうです。
まだまだ数は少ないですが、これからあちこちで見かけることになります。田舎のほうでは畑できれいに栽培されていたりもしますが、空き地や路肩で多く自生しています。食用にもなり、花の部分を湯がいて酢味噌などで和えたりします。また菜種、つまり種をあぶって絞ると菜種油が採れます。昔は行燈の燃料にも使われたそうですが、現在ではキャノーラ油という名前で料理にも使われています。
そう言えば、関東の天ぷらと関西の天ぷらは使う油が違うとか。関東は主にごま油で関西は主にサフラワー油やキャノーラ油と聞いたことがあります。
大阪に行く機会があったらてんぷらを食べてみましょうか。


令和6年新春
今年は元旦に大きな地震が石川県を襲い、大きな被害をもたらしました。また翌2日には羽田空港で日本航空の旅客機と海上保安庁の飛行機が滑走路上で衝突、炎上するという事故が起こりました。幸い旅客機の乗客乗員およそ380名は脱出に成功しましたが、海上保安庁の飛行機では5名の搭乗者が亡くなりました。
このような波乱に満ちた新年は記憶にありません。
まずは地震で被害に遭われた方々、羽田で事故に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。そして被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

温泉の楽しみ
冬も本格的になりました。休日は鳥かごや部屋の掃除に追われるのですが、これから底冷えのする日は掃除のあと温泉に浸かるのが楽しみになります。
長湯、湯平、由布院、塚原、別府、それに野津原の塚野鉱泉、挾間の温泉郷といろいろな温泉が楽しめるのは大分ならではです。そして最近は施設の整備が進んで利用しやすくなっています。特に駐車場が整備されるのは嬉しいですね。
ほとんどの温泉は大浴場で中には露天風呂がついて入浴料は大体数百円です。中には二百円とか三百円と格安で利用できる温泉もあります。もちろん周辺のカフェやレストランを回るのも楽しいです。
外国人観光客がもどり、以前のような賑わいを取り戻して活気ある温泉もあれば、鄙びた中で静かに楽しめる温泉もあります。それらが数百円で楽しめるのですから、当分やめられそうにありません。

鍋の季節
11月は、自分的には鍋のシーズンの始まりです。
昔読んだ池波正太郎の小説や池波自身の料理エッセイに影響されて色々と挑戦しましたが、中でも鍋料理が一番のお気に入りでした。打合せで帰宅が遅くなる日は、一人鍋仕立てで酒と一緒に楽しむのが定番となっています。
今年も鍋シーズン到来とスーパーの売り場を回ったら、白菜、ネギ、大根、春菊、鍋野菜の高いこと。どれもこれも夏の猛暑のせいだといいます。4分の1とか8分の1にカットされた白菜や大根を買いながら、何もかも変わっていくなあ、としみじみ思います。