日本漢字能力検定協会が全国公募により決定する今年の漢字。2014年の第1位は「税」でした。
今年は1997年以来、17年ぶりに消費税率が8パーセントに引き上げられた年でした。
ニュースや新聞では、消費税率アップによる国民生活への影響が連日のように取り上げられていました。人々は物価の上昇を危惧し、中小企業は大企業による消費税転嫁拒否におびえました。一方で駆け込み需要で潤った人もいて、今年は誰もかれもが善きにつけ悪しきにつけ「消費税」に振り回された年でもありました。
この消費税率のアップは社会保障と税の一体改革という流れの中の一つの試金石です。将来の日本の医療や介護の姿を決める重要な出来事でした。このブログでも取り上げましたが、日本の医療、介護は消費税アップを前提にしなければ将来像が描けない状況にあります。しかし、国民生活や景気を考えれば、ただなし崩し的に消費税増税を強行しても効果はありません。消費税率10パーセントは先送りとなりました。手探り状態とも見て取れますが、ここは慎重なかじ取りを期待したいところです。

今年もあとわずかです。いろいろなことがありましたが、楽しい出来事を思い返しながら行く年を過ごそうと思います。
そして来年こそは、皆様にとっていい年でありますように、心からお祈り申し上げます。

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