5月1日に新天皇が即位され、新しい時代が始まります。それに先駆けて新しい元号が来月の1日に発表されます。混乱を防ぐために新年度初日に発表するとした政府の方針に対して色々と異議はあるようですが、それでもある程度の混乱は避けられないでしょう。契約書や手形といった書類に二つの元号が入り乱れることになると思います。
ところで、元号の今日的な意義は既に無いという人もいます。元号ではなく、西暦の使用が望ましいというわけです。実際、生年月日は元号ではなく西暦で求められるケースがネットを中心に増えているように思います。確かに西暦を使用すれば計算も素早くできて便利だと思います。
しかし、役所の書類等の公的書類はずっと元号が使用されており、西暦に変わる気配はありません。世の中で西暦使用が増えつつあるとはいっても、未だ元号はいたるところで使用されています。そもそも、元号とは日本国の元首が定めたものです。だから少なくとも公務員が元号を使用しなければ、おかしな話になってしまいます。
便利であれば西暦の使用も結構なことだと思います。しかし、そのために元号の存在意義を否定することにはつながらないと思います。個人的には、縦書きで手紙など書く際に、最後の日付は西暦だとどうしてもしまらない。やはり元号でなくては、と思います。実用性という観点とは別に、日本の文化としての元号は、これからも続いていってほしいです。 <<戻る>>