中国の中間層(ある程度の年収とある程度の資産を保有している)がここ数年で激増し、すでに1億人を突破し、今後も増え続けていると報道されました。
今、中国の中間層はこぞって来日し、日本観光を楽しみ、日本製品を買って帰ります。こうした人々が日本に対して好印象を持つことは日中関係改善の一助になると言われています。また、中間層の増加は中国市場経済の安定化につながるとも言われています。どちらも大変結構なことだと思います。しかし、わたしは、2012年の「国連持続可能な開発会議」において、ウルグアイのムヒカ大統領(当時)の行った有名な演説の中で、先進工業国に投げかけられた疑問と示唆を思い出しました。
日本人がそうであるように、今後は大量消費に裏打ちされた「豊かな」生活を目指す人々が東アジアで1億人おり、今でも増え続けています。果たして鉱物資源は、エネルギーは、食料などの生物資源は、水は、そして廃棄物は、温室効果ガスは、環境はどうなってしまうのでしょうか。
限りある資源と環境と、バランスのとれた経済成長が今後望まれるでしょう。