脳梗塞等で損なわれた脳細胞は決して再生しないというのが今までの常識でした。しかし日本の再生医療ベンチャーの開発する細胞再生薬を用いれば、この常識は覆され、脳細胞が再生する効果が期待できると言われています。この薬は昨年から治験が始まっていますが、実用化されれば脳梗塞だけでなく認知症にも効果が期待できると言われています。
まさに夢の薬ですが、これも日本の再生医療技術のおかげです。京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞し、一躍脚光を浴びた再生医療は着実に開発が進んでおり、今では日本が再生医療の最先端をゆくと言われています。
これを強力に後押ししているのが改正薬事法です。従来、日本ではせっかく先進的な技術が開発されても承認を得るまでに十年近くも時間がかかり、そのために実用化という観点からは欧米に大きく水をあけられていました。それが2015年に薬事法が改正され、そのために早ければ2年という短期間で承認が得られるようになったのです。
そのため、今では日本だけでなく世界中の医療ベンチャーが日本での実用化を目指して続々と集まってきています。
片麻痺の方や認知症の高齢者をはじめとした疾患に苦しんでいる人たち、そしてその人たちを支えている周囲の人たちにとって福音となり得る日が近くまで来ています。

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