毎年この時期になるとコンビニのCMで「恵方巻き」がたびたび登場します。その年の「恵方」つまり縁起の良い方角を向いて、恵方巻きを食べるという風習です。もともとは大阪あたりの習慣だったそうですが、そもそもの「恵方巻き」という名前は大手コンビニが付けたそうです。そして、恵方を向いて恵方巻きを食べると言う習慣もコンビニによって全国に広められたそうです。チョコレート業界がバレンタインデーを恒例行事にしたのと同じことですね。
このように、当たり前に行われている行事も、元をただせば誰かが仕掛けたことが発端だったということが意外と多いかもしれません。例えば、土用の丑の日にウナギを食べると言う習慣は江戸時代、平賀源内によって広められたと言われています。
こうした楽しいこと、イベント事に日本人は昔から敏感に反応したのでしょう。初詣やクリスマス等といった宗教の枠を超えた年中行事が多いのもそのせいかもしれません。そうすると、将来新たな行事になるのはさしずめハロウィンでしょうか。