インフルエンザの季節になりました。

都道府県や市町村が集計した患者数等はニュースなどで報道されます。でも、この患者数は医療機関等からの報告を基に集計されるもので、そこには若干のタイムラグが発生してしまいます。
そんなとき、東京大学の運営するインフルエンザ流行地図作成サイト「インフルくん」を見つけました。

「インフルくん」とは、ミニブログサービス「ツイッター」の発言からインフルエンザについてつぶやいている内容だけを集め、全国の地図に重ねることでインフルエンザの流行地図を作成し提供するサービスだそうです。
「ツイッター」での発言時にGPSによる位置情報や「ツイッター」のプロフィールから利用者の位置を都道府県単位で特定し、インフルエンザの症状が出ている利用者のつぶやきの量を全国の地図に重ねていきます。つぶやきの量の推定には、「自然言語技術」を用い、実際にインフルエンザになっている人の発言のみを抽出し集計しているそうです。

実際にサイトを見てみました。正直なところ実用にはまだほど遠い感じでした。でも、「ツイッター」のつぶやきを特定のキーワードで集計し、さらにつぶやきの量の推定をやってしまう「自然言語技術」というものには驚きです。
今この瞬間にも日本全国で「ツイッター」でつぶやいている人がいます。どれだけの人がいるのか見当もつきませんが、これを活用すれば、従来のアンケートや聞き取り調査のようなタイムラグの無い、リアルでタイムリーな情報を得ることができます。
今後の発展に期待したいですね。

「インフルくん」 http://mednlp.jp/influ/

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