ところで、コロナの影響で広告収入が激減して雑誌が相次いで休刊するなど出版業界も厳しい状況です。しかし一方で郊外の大型書店の来客数が増大するなど、コロナ禍で人々が出版物を求める傾向が強くなっているそうです。(文化通信「出版業界2020年重大ニュース コロナ禍に揺れた1年」より。)
かつて劇作家の寺山修二が『書を捨てよ町へ出よう』という本を出し、多くの若者たちがこの後のアングラ演劇に傾倒することとなり、文字通り「町へ出た」わけです。でも今は逆です。コロナ禍では「(町に出なくて)家に帰ろう書を読もう」です。そろそろ老境に達する自分にとっては結構なことなのですが若い人たちは本当に気の毒だと思います。 <<戻る>>