白血病の治療で重要な造血幹細胞は培養が非常に難しいのがネックになっていました。それがこのほど、東京大学とスタンフォード大学の研究チームが、この造血幹細胞の培養に画期的な培養液が見つかったと発表しました。その培養液の主成分は「ポリビニルアルコール」。実はどこにでもある「液体のり」です。実際に、東京大学のチームはコンビニで売られている液体のりでも培養が可能だということを確認しました。
液体のりといえば、郵便局などに置かれている、赤いキャップの「アラビックヤマト」(商品名を出すことはご容赦下さい)が有名ですが、製造元のヤマト株式会社は1899年創業の老舗糊メーカーで、アラビックヤマトは液体のりシェア1位のロングセラーです。
ところで、欲の皮の突っ張った筆者は、ヤマト株式会社の株価が上がるのではと調べてみたら、非上場でした。そのかわり、ニュースサイトを見てみると、株式会社ヤマト(後㈱と前㈱の違い)という銘柄が乱高下しているそうで、勘違いした投資家が多数いたと思われます。また問題の成分、ポリビニルアルコールの世界最大手は株式会社クラレ(東証)で、こちらの株価は上がっているそうです。 <<戻る>>