「診療所を開院したことが分かる書類がありませんか」
士業の方からたまに尋ねられます。
診療所の開院と言えば、賑々しくお花で飾られ、真新しい診療所が初めて患者様をお迎えする、そういう華やかな日を思い浮かべます。しかし、このような診療所の開院日を証明する書類はありません。
実は一般的な無床診療所の場合、開院つまり診療開始の前月に既に診療所は開設されています。診療を開始するためには、診療開始する日の前の月の遅くとも15日くらいには診療所を開設しておかなければなりません。
診療所の開設は書類を揃え、保健所の窓口で届出を行います。そこで簡単に審査され、受理印がつかれた控えが返ってきます。この控えが診療所の開設つまり診療所の誕生を証明する唯一の公的書類なのです。
意外と簡単に診療所は開設できるなあ、と誤解なきよう。それまで、1年とか1年半とか長い時間をかけて準備してきたのですから。
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